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ネパールの毛沢東主義者たち
2003年6月号(通巻43号)/680円
 2003年6月号から:

【連載】風俗解放戦線
文・写真 猫巻トオル

第36回:マレーで民族浄化  ※1リンギット=約30円(2003年3月現在)





マレー系・インド系・中華系と、よりどりみどりの都市クラアルンプール。さあ、ここで民族浄化だ!

 私用でKL(クアラルンプール)に行くことになった。さっそくGダイ編集部から偵察の指令。取材費も出さずに原稿を書かせようという、何ともセコい雑誌なのだ。

 KLは、マレー系・インド系・中華系と、よりどりみどり。民族浄化作戦で一気に攻め込む。KLの風俗は、ヘルスセンター(ホテル併設が多い)、カラオケ屋(本番メインの店も多い)、アパートの一室(ドアの意味ありげな看板が目印)、ポン引き(かなりしつこい)などがある。

 まずはインド系から。

 これが結構むずかしい。ヘルスセンターを3〜4軒回ったが、いたのは1人だけ。ポン引きに付いてアパートの一室に行ったら、インドネシア人を見せられる。インドネシア人なんて本国に行けば半額以下で遊べるのに、KLで高い金を払う気になれない。結局、2人目のポン引きにホテルまで連れてきてもらった。チョンの間230リンギット。高い。

 自称20歳の看護婦。さっさと服を脱いでベッドに横たわり、


初めてのマレー系はサバ出身。確かにサバもマレーシアではあるのだが……。顔はどう見てもイサーン人だった。

 「早くやりましょ」

 完全に自称看護婦のペース。

 「ちょっと一服」

 と余裕をかますが、「ホワイ?」、と不思議な顔をされ、しぶしぶ従う。実にそっけない。あっという間に終わってしまった。

 もっと知りたいインド系。だが時間も金もない。

 次は中国系か。

 怪しい看板のかかったアパートの一室。入り口にたたずむだけで、ドアが開く。隠しカメラでもあるのか。

 「何人がいい」

 ランブータンみたいなヘアスタイルのアニキが聞いてくる。

 「中国人」

 と答えると、

 「メインランド(大陸)か? ローカルか?」


マレーで中華料理を注文する。現れたのはロリロリ状態の小姐。確かに可愛かったが、後に残ったのは違和感だけ。

 メインランドは英語が話せないし、シンガポールでさんざん体験している。やっぱりローカルでんな。

 10分ほど待って目の前に現れたのは、ロリロリ状態の小姐。聞くと18歳の大学1年生。マレーシア訛りもない流暢な英語、大学1年というのは本当かも。服を脱いで、シャワーを浴びて、ベッドに横たわって、やり終わったらまたシャワーを浴びて、服を着て帰る。別にほかのことを求めているわけではないが、違〜う! やっぱり何かが足りない。250リンギット。高い。

 もっと知りたい中華系。だが時間も金もない。

 最後はマレー系だ。

 自分で歩いて探すのも面倒なので、またポン引きに頼んでしまう。やってきたのは茶髪のけっこうかわいい子。部屋に入るなり携帯が鳴り、彼女は「ハロ〜」。

 その聞き慣れた発音はタイ人。

 やい、ポン引き、ごまかすんじゃねえ。

 お引き取り願ったが、とりあえず彼女の連絡先は聞いておいた。バンコクで会おうぜ。

 その後にやってきたのはインドネシア人。

 やい、ポン引き、ごまかすんじゃねえ。

 「似たようなもんだ。ノープロブレム・ラ」

 とポン引きは食い下がる。マレーシア訛りの「ラ」をつけるのはやめろ。インドネシア人とマレー人は、言葉もセンスも違うだろうが。

 で、最後にやってきたのはサバ人。ちょっと違うような気がするが、マレー系といえばマレー系。OKするしかない。250リンギット。絶対ポン引きにふっかけられてる。

 もっと知りたいマレー系。時間も金もないのだが、もう1人だ。自分の足で探すぞ。

 アパートの一室のカラオケ屋みたいな店に行って、


やっと正真正銘血統書付き(?)のマレー人にたどりつく。インドネシア人とはセンスが違う。汚れ切ったオレの心も何とか浄化することができた。

 「マレー系だ。インドネシア人じゃないぞ」

 と念を押す。やり手ババアは、

 「マレー系は数が少ないから難しい」

 と言いながらも、どこかに電話して、かわいいお姉ちゃんを呼んだ。確かに話す言葉がマレー語。何よりインドネシア人とセンスが違う。ジョホールバル出身だった。

 彼女はシンガポール駐在の日本人のお客(要するにカモ)を2〜3人抱えているという。愛想も良いし、確かに日本人オヤジが引っかかりそうなタイプ。ついついオレも引っかかり、携帯の番号なんか聞いてしまった。230リンギット。ちょっと安めでお買い得気分。満ち足りてホテルに戻る。

 バンコクに戻る日、しみじみ考えた。人種が変わると、お姉ちゃんの何が変わるのだろうか。オレ自身の気分が変わるだけ。場所と相手が変わっても、やってることは同じじゃないのか?(早く気付けよ!)


 
【筆者略歴】
軍隊上がり、報道カメラマンくずれ。旧ユーゴ内戦で被弾、日本に逃げ帰る途中、バンコクに寄り、歓楽街ソイ・カウボーイにハマる。タイに来てからの性経験は100人以上だが、性病歴は2回。エイズ検査の結果は今のところ「ネガティブ」。悪運の強さだけが自慢。優柔不断さが熟女に受けている。ナマ、中出し、タダ、年増という言葉が大好き。

 

 

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