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  アジアで働く
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  ナンパラ
タイで生まれたウルトラマン
豆売りで生きるインド人
2004年12月号(通巻61号)/680円
 2004年12月号から:

【連載】ギャンブル街道をゆく 〜アジア外道放浪記
文 山本健雄

第39回:ローカル風俗を攻めろ!

 



ゴーゴーバーで行われているセクシーショー。実際はもっと過激です!

■アンヘレスのパパ
 ミンドロ島のプエルトガレラで知り合ったLちゃんに送金するため、郵便局へ行くことにした。

 「俺も用事があるから付き合うよ」

 ヨシミちゃんと郵便局で合流すると、彼宛てに届いていた数個の小包を車まで運ばされる。

 「これ、なんやねん?」

 「ああ、要らなくなった服やおもちゃを日本から送ってもらっているんだ」

 ヨシミちゃんはピナツボ火山の噴火による被災者へのボランティアを行っていて、自分のホームページなどで知り合った日本人から衣類などを譲ってもらっているらしい。ピナツボ火山が噴火したのは1991年のことだが、いまだに被災の傷が癒えない人々がこの地にはいるのだ。クラーク基地内のホテルやゴルフ場、カジノ、レストランなどでは地元パンパンガ州の人間を優先的に雇用しているが、それでも仕事のない人間が多いという。基地に面したゴーゴーバーには何千人もの女が働いているが、風俗以外の仕事をしたくても学歴がないため、仕方なく体を売っている女も少なくない。

 荷物を運び入れるため車のドアを開けると、助手席には1歳半くらいになる子供が座っていた。

 「あれ、この子、あの時の子供なん?」

 昨年、ヨシミちゃんはゴーゴーバーで働く女の子供を引き取っていた。

 「ああ、だいぶ大きくなっただろ」

 髪の毛の色から欧米人との間にできた子であることが容易にわかる。アンヘレスのゴーゴーバーでは外国人との結婚に憧れる女が多いのだが、結果、彼らとの間にできた私生児を育てるために働き続けているケースは珍しくない。

 「で、母親はどうしたんや?」

 「うん、最初の頃はよく家に来ていたけど、もう会わせないことにしたよ」

 ヨシミちゃんにはすでに2人の子供がいるが、今ではこの子を自分の養子として育てているらしい。

 「山ちゃん、今日は俺が一杯奢るよ!」

 その日は早くからゴーゴーバーに繰り出すことにした。アンヘレスの街は夕方からでもお構いなしに盛り上がっている。ここにいると大統領選もイラク戦争もどこか遠い世界のことに思えてしまう。

 実は3年前の〃9・11〃も俺はこの街にいた。

 ちょうど女をホテルに連れ帰り、部屋でテレビをつけたときにあの衝撃の映像が飛びこんできたのだった。そして翌日、かつての米軍基地の街だけに、さぞかし緊張感が走っていると思いフィールド・アヴェニューに足を運んだのだが、そこでは普段と変わらない光景が繰り広げられていた。

■洗車場でカラオケ&ビール!?
 しばらくするとステージでショーが始まった。

 「今日はついてるよね」

 ニッコリ笑うヨシミちゃん。バンコクのゴーゴーバーでは、トップレスは当たり前、ボトムレスも珍しくないが、フィリピンではどちらもNG。ただし、たまにこうやって特別なイベントを目にする機会もあるのだ。内容はボディペインティング、ウエットTシャツ、ランジェリー、レズビアン、シャワーショーといったところ。この国では普段からビキニ姿しか見ていないのでけっこう新鮮。それにバンコクでこの手のショーを演じるのは大抵くたびれた女だが、フィリピンは全員参加型なので若いオネエちゃんのセクシーな痴態を鑑賞することができる。しかもオッパイは大きい。

 「これ、ええやんか!」

 ステージはタイと比べて明るくノリが良いのが特徴。レズショーなども楽しそうにやっている。

 「山ちゃん、少し遠いけど面白い店に行ってみないか」

 ヨシミちゃんは突然、隣の州のターラックまで行こうと言いだした。ここからは車で1時間半かかるのだが、大衆カラオケの個室でストリップをやってくれるらしい。

 「どうせ夜中まではヒマやから行こか」

 相変わらずカラオケ嬢Pちゃんのお帰りを待っている俺はすぐに賛成。しばらくショーを見てから車に乗り込みターラックへと向かう。

 「とりあえず洗車しようか、どうせまた汚れるけど」

 アンヘレス周辺の道路はやたらと工事をしていて、少し走ると車は泥だらけになってしまう。ひとまず通りがかった〃CAR WASH〃に入ることにした。

 この洗車場、驚いたことにカラオケを歌いながら酒が飲めるのだ。2人でフライドチキンをつまみながらサンミゲールで一杯やっている間に車をきれいに洗ってくれるので楽チン。ちなみに、少し前まではセクシーな制服を着た洗車ガールもいたらしい。タイもあまり酒気帯びにはうるさくはないが、さすがフィリピン、何でもありのお国柄なのだ。

 アンヘレスからターラックまでの国道沿いには、お土産用の果物屋と共に一杯飲み屋が並んでいる。たいていの店には女がいて、2階の個室で一発抜けるシステムとか。ターラックからさらに北へ進むと観光地として有名なバギオがあり、この道は北ルソンの幹線道路。長距離トラックの運ちゃんなどにとっては憩いの場になっているようだ。ターラックの中心部に着くと立派なショッピングモールが目に入る。フィリピンでは、地方でも商業施設が充実しているところが多いのだ。


ローカルの大衆カラオケでは〃ムフフ〃な個室ストリップも楽しめる

■個室ストリップで発射!
 さらに10分ほど走った場所に、ショボいカラオケが5〜6軒並んでいた。

 「山ちゃん、着いたよ」

 雰囲気はタイの地方にあるカラオケ置屋と同じ。適当な店を選んで中に入ると女のコが6〜7人。店の外観に似合わずけっこう可愛いコがいる。まずはビールを注文してヨシミちゃんと乾杯。すると女がやってきて隣の席に座る。タイと同じでこの類の店ではひな壇などなく、一見の客が女を選ぶことは少ない。すべてが〃なんとなく〃流れていくのだ。女たちはなんとなく自分たちの飲み物を注文。

 「きみ、この街の出身なの?」

 「ええ、そうよ」

 俺の女もヨシミちゃんの女もそれなりに合格点だった。その後、フィリピンジョークで盛り上がったところで女が切り出す。

 「ねえ、個室に行きましょうよ、面白いもの見せてあげるわ!」

 もちろん異存などなく4人で個室へ。ただしこの部屋、コンクリートの壁に首振りのない小さな扇風機が取り付けられているだけでやたらと暑い。そんなことは気にせず、ノリの良い曲に合わせて踊り出す女たち。最初は腰を悩ましくくねらせながらTシャツとジーンズを脱いでいく。

 そして下着姿になったところで俺たちの膝の上に股がり、抱きついてディープキス。その後は再び音楽に合わせてブラジャーをポイ、さらにパンティーもポイ。

 「ねえ、あなたたちも脱いじゃえば」

 お言葉に甘えてパンツ一丁になる2人。そしてストリップが終わると女たちはスッポンポンで再び膝の上にお座り。今度は腰をグラインドさせながらカラオケを歌い始める。もちろん俺たちの手はお触り自由。バンコクでも全裸で接客してくれる店はないから、かなり刺激的なのだ。

 「ねえ、もっといいことしましょうよ」

 女たちはここで最後まで面倒をみてくれるようだった。

 「よかったら、もう一部屋使ってもいいわよ」

 しかし、俺もヨシミちゃんも羞恥心などはとっくに捨てている。

 「山ちゃん、どうする?」

 外道な笑いを浮かべるヨシミちゃん。俺は無言でうなずいた。

 

【やまもとたけお略歴】
年齢不詳。京都生まれ。某写真週刊誌の記者を経てフリーライターに。現在、タイを拠点にアジア各国を取材。趣味は競馬、麻雀、カジノ巡り。
 Email:yamamoto615@hotmail.com

 

 

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