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この号の特集/ |
スラウェシ島のお葬式 スマトラ沖大地震 フィリピーナの挑戦 ベッドの上のタイVSフィリピン アジアの風に吹かれて 新宿便り へこたれない女たち バンコク闇ナベ旅行 駐妻レイ子の雄叫び 僕が愛した女たち 風俗解放戦線 山崎つかさのバンコク日記 イヌが吠える どこかへ行きたい タイ芸能講座 行って見て来て76県 日本人女性 ギャンブル街道をゆく アジアで働く 旅のカラクリ ナンパラ |
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| ベッドの上のタイvsフィリピン ニューギニアの人びと |
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| 2005年11月号(通巻72号)/680円 | ||||||||||
| 2005年11月号から: | ||||||||||
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【連載】新宿便り 日本の中のアジア |
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お金は引っ張れないし。再就職先もなさそうだし。いよいよヤバッ! ですか。 10年もやって、何一つ進歩せず、研究もせず、惰性に身を任せ、マンネリの沼にはまり込んじゃ、暇になるのも当然ですね。きっとお客様は「同情」の一点だけが理由で家に来てくださっていたのでしょう。考えるまでもなく、家に売り物なんて、なーんにもなかったもんなあ。 「ナガサキクロアゲハ」 名前の通り、もともとは長崎を北限としていた蝶らしいんですが、温暖化する日本列島に合わせて、じわじわと生息場所を北に拡大し、ついには関東圏でも存在が確認されたとか。50年にも及ぶ、種族の旅だそうです。 生き物は偉いねえ。力強い。彼らを見習わなければ駄目ですかね。 生きること、すなわち、努力。種の継続。安息場所の拡大。まあ、その前に自分自身謙虚にならねば。初心に返って、店掃除して、料理研究して、ご挨拶ちゃんとして。 でもね。どっかの球団の元主砲になりそうなんですなあ、自分も。傍若無人を自慢とし、人としての和を乱し、挙句の果てに居直りを決め込む。結局、我がままし放題で早や40ん年ですか。反省するには遅きに逸したか。
さて、なーんにもなかった我が家で唯一の人気商品、福井敦賀の『へしこ』。侘び寂びと日本海の生命力あふれる生活観が同居しっちゃてる、何ともしょっぱく、ノスタルジックな『寒鯖の糠漬け』です。 生きるために開発したのか、旨さの追求による結果なのかは謎ですが。40センチ級の鯖の内臓を取り除き、ひたすら糠床に眠らせたやつです。 まんまなら薄くスライスして、もちろん、炙っても美味。でも、一番は一杯のお茶漬けでしょう。焼いてほぐして、生姜入りの薄いだし汁でお茶を入れて、山葵。 激しょっぱさの向こうに何かが見えて来ますよん。 自分は何が見えるって? その昔、雨が降ると水溜りで通行止めになっちゃう職安通りのガード下にあった雑貨屋のオヤジかな。 なぜか──。 『へしこ』が貧乏臭いとか言うんじゃなくて、何となく周りには何もなく、ってか、ないのが普通で、銭湯帰りのたった一杯のびんジュースがやたらに嬉しかったような、そんな清貧の「昔」が思い溢れ出てくるんですな。 何でだろう。きっと現代でも、成田空港に降り立つと、味噌汁とお漬物の匂いがお出迎えしてくれるんじゃないかしら。 うらぶれた店で一杯のお茶漬け。絵になるのか。侘しいだけか。日本海の荒波と荒涼とした北風に思いを馳せつつ……はたまた、鰊倉で屠殺される水戸天狗党の無念を偲びつつ……ですか。 いやー、単に、ニッポン人はしょっぱいのが好きで、焼き魚が好きなだけか。納得。 寂しいついで。我が愛しの『FC東京』、来シーズンは2部落ち濃厚。いーですよ、行きましょう、山形、湘南、甲府……。地のものの美味いもん探しがてらJ2応援、素晴らしいじゃないですか。 追伸──愛してやまなかった歌舞伎町のフィリピン・レストラン『ティアマレ』のご主人、とうとう亡くなられてしまいました。
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